事務所のカラープリンター選び、3つの失敗とおすすめカラープリンター

小さな事務所・SOHOに最適なカラープリンターは大変安価ですが、業務用プリンターを購入するポイントをしっかり把握していないと私みたいに損しちゃう!というわけでプリンター選びの失敗例をご覧ください。

業務用カラープリンター選びの失敗例
  • 消耗品が高かった
  • エントリー機種の消耗品交換頻度が多かった
  • 給紙カセットを増やせばよかった

業務用カラープリンターの選び方

まずは、基本的なビジネスプリンター選びから。

フルカラープリンターは、以下の3つの種類があります。

  • インクジェットプリンター
  • カラーレーザープリンター
  • カラーレーザー複合機

インクジェットプリンター

インクジェットプリンター

写真を印刷するなど精細なプリントが得意なプリンターで、家庭でお子さんの写真を印刷したり年賀状を印刷するなど趣味のプリントに向いているカラープリンターです。

インクジェットプリンターのインクの容量がかなり少ないので、事務所にインクジェットプリンターを置くと、スタッフが毎回インク交換をする羽目に・・・。

印刷コストも高いので、オフィス向きではないです。

カラーレーザープリンター

インクジェット印刷ほど精細ではありませんが、仕事の資料等のカラープリントなど実用には充分な印刷品質を備えています。

小さな事務所のプリンターには、カラーレーザープリンターが最適です。

カラーレーザー複合機

ファックス・スキャナーが付いたプリンターです。会社間でファックスのやりとりがある場合は、ファックス付きの複合機を選びましょう。

ただ、仕入れの注文書などはファックスではなくメールでのやりとりも多くなってきていますので、本当にファックスが必要なのか検討しましょう。

ファックスがないと電話回線も1つ不要で固定費用を減らせます。

失敗1:消耗品が高かった!

カラーレーザープリンターの本体価格は、2万円前半からあるので予想したよりもはるかに安いです。

モノクロレーザーとカラーレーザーとどっちがいいか悩んで値段もそれほど変わらないからカラーレーザーにしようと思うかもしれませんね。

しかし、カラーレーザーはモノクロレーザーと比べて消耗品がたくさんありますし値段が高いんです。

ブラザーの人気レーザープリンター機種(モノクロ・カラー)2つの消耗品を比較してみました。

モノクロレーザーカラーレーザー
ブラザー
HL-L5200DW
ブラザー HL-L5200DW
ブラザー
HL-L3230CDW
HL-L3230CDW
モノクロ1.7円/枚モノクロ3.1円/枚
カラー17.4円/枚
標準トナー容量
8000
13,527円

標準トナー容量
CMY 1300
3色 各7,300円
K(黒) 3000
8,700円
ドラムユニット
30000
ドラムユニット
18000
ドラムユニット
(黒のみ)
9,327円
ドラムユニット
(4個)
10,508円
ドラムユニットの価格は2020/05現在のamazon価格です。

カラーレーザーのデメリット
  • 1枚あたりのコストが高い
  • トナー交換頻度が高い
  • 消耗品の寿命が短い

何より面倒なのがトナー交換です。カラーなので4色のトナーがあります。さらにトナー容量も小さいので、いつも交換していないといけません。

モノクロコピーで済む書類が多いことに後から気づき、モノクロプリンターを導入しました。

1枚あたりの印刷コストは、トナー価格から算出していますが、実際には18000枚を超えたときにドラムユニット代がかかります。

失敗2:エントリー機種の消耗品交換頻度が多かった

プリンターの値段で、画質が違うとか両面印刷が出来るなど表に見える部分はすぐに分かりますが、実は消耗品・商品寿命の違いが大きいのです。

エントリー機種と上位機種の違い
  • トナーの容量
  • ドラムユニットの寿命
  • プリンター本体の寿命

エントリー機種と上位機種のそれぞれ、どれくらいの頻度でプリンターの消耗品を交換しなければいけないのか毎日100枚印刷すると仮定して計算してみました。

トナー交換頻度

ブラザーのエントリー機種(HL-L3230CDW)のトナー交換頻度

標準トナーの場合

年間24000枚/年 ÷ トナー容量1300枚 * CMY3色 = 55.4回
年間24000枚/年 ÷ トナー容量3000枚 * K1色 = 18.5回

年間のトナー交換回数 73.9回(毎月6.2回)

大容量トナーの場合

年間24000枚/年 ÷ トナー容量2300枚 * CMY3色 = 31.3回
年間24000枚/年 ÷ トナー容量3000枚 * K1色 = 18.5回

年間のトナー交換回数 49.8回(毎月4.6回)

ブラザーの上位機種(HL-L9310CDW)のトナー交換頻度

大容量トナーの場合

年間24000枚/年 ÷ トナー容量9000枚 * CMYK4色 = 10.7回

年間のトナー交換回数 10.7

ドラム交換頻度

ブラザーのエントリー機種(HL-L3230CDW)のドラム交換頻度

年間24000枚/年 ÷ ドラム交換時期 18000枚 = 1.3

ブラザーの上位機種(HL-L9310CDW)のドラム交換頻度

年間24000枚/年 ÷ ドラム交換時期 30000枚 = 0.8

プリンター本体の寿命

ブラザーのエントリー機種(HL-L3230CDW)の商品寿命

100,000枚 ÷ 24,000枚/年 = 4.2

ブラザーの上位機種(HL-L9310CDW)商品寿命

200,000枚 ÷ 24,000枚/年 = 8.4

メーカー公表では、5年が商品寿命になります。

エントリー機種の場合、トナーの交換回数が大容量トナーを使用しても毎月4.6回とやや頻繁になるので、仕事効率を考えると毎日の印刷が100枚を超えるあたりで上位機種を検討してもいいでしょう。

毎日の印刷物が100枚以上ある場合は、以下を検討しましょう。

使用頻度が多い方は
  • 商品寿命の長い上位機種を選ぶ
  • モノクロレーザーを併用する
  • 保守契約をして消耗品を交換する

失敗3:給紙カセットを増やせばよかった

カセット増設

お客さんへのメッセージカード・配送伝票用シート・メール便シールなど特殊な用紙に印刷するシーンがある場合は、カセット増設を検討しましょう。

以前、増設できない機種を買ってしまった私は、事あるごとに用紙を取り替える必要が出てしまい、いくら印刷スピードが早くても、印刷にかかる作業が多くなってしまいました。

値段の安いエントリー機種は、カセットが増設できない場合があるので注意してください。増設カセットの数を比較表に記載したので、検討材料にしてください。

エントリーモデルは、カセットが増設できない機種がある

プリンター廃棄代は高い

カラーレーザーは、使い捨てすればいいと考えている方に難題があります。それはプリンターの廃棄です。

企業で使用しているプリンターは、産業廃棄物となり、自治体の粗大ゴミでの処分が出来ません。

30kg以下のカラーレーザープリンター廃棄

Canon14,500円〜キヤノン グリーンリサイクルサービス
brother見積もり法人向け使用済み製品回収のご案内
oki4000円(税別)使用済み製品回収

リサイクル業者でもプリンター回収は1台につき5000円以上は取られるでしょう。

カラーレーザープリンターは、上位機種になるほど寿命が長くなる傾向にあります。レーザープリンターを購入する場合は、寿命の長い製品を選ぶようにするか、保守契約をする方がおすすめです。

okiのプリンターは、回収を4000円で行ってくれてとても良心的。私もokiのプリンター回収を一度利用したことがありますが、プリンターを入れるダンボールと梱包材が送られてきて、それにプリンターを入れて指定の返送先に送るだけでした。

A4カラーレーザープリンターおすすめ機種

Amazonで手に入るA4カラーレーザーのおすすめ機種比較表。

エントリー機種カラーレーザー

1日100枚も印刷しないから、安いカラーレーザープリンターが欲しいという方におすすめなエントリー機種です。

Canon
Satera LBP621C
ブラザー
HL-L3230CDW
NEC
PR-L5800C

24,606円
HL-L3230CDW
22,972円
PR-L5800C
22,800円
商品情報商品情報商品情報
トナー容量(CMY)
1200枚/2300枚
トナー容量(CMY)
1300枚/2300枚
トナー容量(CMY)
2000枚
トナー容量(K)
1500枚/3100枚
トナー容量(K)
3000枚
トナー容量(K)
2000枚
ドラムユニット
なし
ドラムユニット
18000枚
ドラムユニット
50000枚
カラー1枚
18.0円
カラー1枚
17.4円
カラー1枚
16.3円
モノクロ1枚
3.4円
モノクロ1枚
3.1円
モノクロ1枚
3.3円
増設カセット
0
増設カセット
0
増設カセット
1
無線LAN/有線LAN無線LAN/有線LAN無線LAN/有線LAN
商品寿命
記載なし
商品寿命
10万ページ
商品寿命
10万ページ 5年
いずれか早い方
料金は2020/05現在のamazon価格
1枚あたりのコストはメーカー発表値

Canonのレーザープリンターは、トナーとドラムが一体になったカートリッジなので、ドラムの交換は必要ありません。機械がちょっと苦手な方におすすめ。

NEC PR-L5800Cは上位機種ですが、Amazonで安く販売されているのでお得感があります。増設カセットがあるのも魅力です。

上位機種カラーレーザー

印刷物が多いオフィス用カラープリンターをご紹介します。スタッフ数が多い、カラー伝票の枚数が多い場合などに向いています。

Canon
Satera LBP712Ci
ブラザー
HL-L9310CDW
OKI
C542dnw
Satera LBP712Ci
116,407円
HL-L9310CDW
64,000円
C542dnw
86,446円
商品情報商品情報商品情報
トナー容量(CMY)
5400枚/10000枚
トナー容量(CMY)
1800枚/4000枚/9000枚
トナー容量(CMY)
3000枚/6000枚
トナー容量(K)
6300枚/12500枚
トナー容量(K)
3000枚/4500枚/9000枚
トナー容量(K)
3500枚/7000枚
ドラムユニット
なし
ドラムユニット
30000枚
ドラムユニット
30000枚
カラー1枚
12.2円
カラー1枚
10.2円
カラー1枚
11.7円
モノクロ1枚
3.0円
モノクロ1枚
1.5円
モノクロ1枚
2.8円
増設カセット
3
増設カセット
3〜4
増設カセット
2
有線LAN /
無線LANはオプション
無線LAN/有線LAN無線LAN/有線LAN
商品寿命
60万ページまたは5年の早い方
商品寿命
20万ページまたは5年の早い方
商品寿命
42万ページ 5年
いずれか早い方
料金は2020/05現在のamazon価格
1枚あたりのコストはメーカー発表値

oki C542dnwは、5年保証で無料サポート& メンテナンス品無料と大手メーカーの保守と同等の保証を受けることができるので、故障が心配な方にはおすすめです。 大型操作パネルを搭載しています。